理科の白紙法|語句と仕組みをまとめて覚える方法
理科の勉強でよくある失敗は、語句だけを覚えて終わってしまうことです。
- 光合成
- 蒸散
- 葉緑体
- 電流
- 電圧
- 抵抗
- 水溶液
- 酸化
- 地震
- 前線
言葉だけを見ると、覚えた気になります。
でも、テストになると解けない。
これは理科でかなり多いです。
なぜなら、理科は「語句を知っているか」だけでなく、
- 図を見て分かるか
- 矢印で流れを説明できるか
- 公式を使えるか
- 単位を間違えないか
- 実験の条件と結果をつなげられるか
こういう力が必要になるからです。
たとえば、光合成という言葉を覚えていても、
- どこで行われるのか
- 何を使うのか
- 何ができるのか
- 実験では何を確認するのか
ここが言えなければ、問題で迷います。
電流でも同じです。
- オームの法則という言葉を知っている
- でも、電圧・電流・抵抗のどれを求めるのか分からない
- 公式は見たことがあるのに、単位で迷う
こうなると、計算問題で止まります。
そこで使えるのが、白紙法です。
白紙法とは、教科書やワークを見たあとに、何も見ずに覚えていることを白紙に書き出す勉強法です。
ただし、理科の白紙法では、語句をたくさん並べるだけでは不十分です。
語句。
図。
矢印。
公式。
単位。
実験の条件と結果。
このあたりをセットで白紙に出します。
最初から長い説明を書く必要はありません。
まずは、見たものをそのまま再現するところから始めます。
理科は「覚えたつもり」になりやすい教科
理科は、教科書や解説を見ていると分かった気になりやすい教科です。
- 図を見ると分かる
- 解説を読むと分かる
- 公式を見ると分かる
- 答えを見ると納得できる
でも、何も見ずに書こうとすると出てこない。
この状態では、テスト本番で点につながりにくいです。
理科のテストでは、ただ語句を答えるだけでなく、
- 図の一部を答える
- 実験結果を読み取る
- 理由を説明する
- 公式を使って計算する
- グラフや表を読む
こうした問題が出ます。
だから理科では、「見たら分かる」から「見なくても出せる」へ変える必要があります。
白紙法は、その確認に使えます。
理科の白紙法は、語句だけで終わらせない
理科の白紙法でまず大事なのは、語句だけで終わらせないことです。
もちろん、語句は大事です。
- 葉緑体
- 気孔
- 電圧
- 抵抗
- 密度
- 水溶液
- 酸化
- 還元
- 前線
- 震源
こうした言葉を覚える必要はあります。
でも、語句だけ覚えても、問題で使えないことがあります。
たとえば「気孔」と覚えていても、
- 葉のどこにあるのか
- 何が出入りするのか
- 蒸散とどう関係するのか
ここが分からなければ、図や説明問題で止まります。
だから、理科の白紙法では語句を書いたあとに、必ずつながりを足します。
- 語句
- 図の場所
- 何をするものか
- 何と関係するか
このくらいで十分です。
最初から長文で説明しなくて構いません。
「語句+一言説明」から始めます。
理科の白紙法は「3分見る→2分書く→1分確認」から
理科の白紙法も、最初は短く始めます。
3分見る → 2分書く → 1分確認する
長くやる必要はありません。
むしろ、最初から広い範囲をやると失敗しやすいです。
1. 3分見る
まず、教科書や学校ワーク、まとめプリントを3分だけ見ます。
このとき、範囲を広げすぎないことが大事です。
理科は1ページの中に、語句、図、表、実験、公式がたくさん入っています。
だから、最初から1ページ全部を白紙にまとめようとすると難しいです。
まずは、範囲を小さくします。
- 図1つ
- 公式1つ
- 実験1つ
- 語句5個
- 例題1問
このくらいで十分です。
2. 2分書く
次に、教科書やプリントを閉じます。
そして、2分で覚えていることを書きます。
このとき、きれいな文章にする必要はありません。
- 語句だけでもいい
- 図の一部だけでもいい
- 矢印だけでもいい
- 公式だけでもいい
- 単位だけでもいい
- 実験の流れだけでもいい
大事なのは、頭の中から出すことです。
白紙法は、提出用のノート作りではありません。
自分が何を覚えていて、何を覚えていないかを見るための紙です。
3. 1分確認する
最後に、元のページと見比べます。
ここで見るのは、「何が抜けたか」です。
- 語句は書けたけど、図の場所が抜けた
- 公式は書けたけど、単位が抜けた
- 実験名は書けたけど、結果が抜けた
- 矢印の向きが逆だった
- 理由の説明が書けなかった
こうした抜けを確認します。
抜けたところは赤で足します。
書けなかったところがあっても失敗ではありません。
そこが、次に覚える場所です。
理科の白紙法で書くもの
理科の白紙法では、次の6つを意識します。
- 語句
- 図
- 矢印
- 公式
- 単位
- 実験
1. 語句
まずは語句を書きます。
理科では、語句を知らないと問題文の意味が取れません。
たとえば植物なら、
- 葉緑体
- 光合成
- 蒸散
- 気孔
- 道管
- 師管
電流なら、
- 電流
- 電圧
- 抵抗
- 直列回路
- 並列回路
- オームの法則
このように、単元ごとの語句を書きます。
ただし、語句を書くだけで終わらせません。
次に、その語句が何を表すのかを一言で書きます。
光合成:植物が光を使ってデンプンをつくる
気孔:気体や水蒸気が出入りする穴
抵抗:電流の流れにくさ
震源:地震が発生した地下の場所
このくらいで十分です。
2. 図
理科では図が大事です。
図を見たら分かるけれど、自分では描けない。
こういう状態だと、テストで困ることがあります。
- 植物のつくり
- 回路図
- 化学変化の模式図
- 火山のつくり
- 天気図
- 地層の図
こうしたものは、白紙に簡単に描いてみます。
きれいな図でなくて構いません。
大事なのは、場所と名前が対応しているかです。
たとえば植物なら、葉・茎・根を書いて、道管・師管・気孔・葉緑体などを入れます。
電流なら、電池、豆電球、抵抗、電流計、電圧計を書きます。
図を描くことで、語句がどこに関係しているかが見えます。
3. 矢印
理科では、流れを矢印で書くと分かりやすくなります。
たとえば、光合成なら、
光
二酸化炭素
水
葉緑体
デンプン
酸素
これらを矢印でつなぎます。
蒸散なら、
根から水を吸収 → 茎を通る → 葉まで運ばれる → 気孔から水蒸気として出る
のように書きます。
文章で説明するのが難しい子でも、矢印なら始めやすいです。
理科の白紙法では、矢印をかなり使っていいです。
4. 公式
理科では公式も出ます。
- 密度 = 質量 ÷ 体積
- 電圧 = 抵抗 × 電流
- 速さ = 距離 ÷ 時間
- 湿度の計算
- 圧力の計算
こうした公式は、見ずに書けるか確認します。
ただし、公式だけを覚えても不十分です。
- どの問題で使うのか
- 何を代入するのか
- 単位は何か
- 答えの形はどうなるのか
ここまで確認します。
公式の白紙法では、
- 公式
- それぞれの意味
- 単位
- 例題の1行目
を書きます。
5. 単位
理科の計算で多いミスが、単位です。
- 電圧は V
- 電流は A
- 抵抗は Ω
- 質量は g
- 体積は cm³
- 密度は g/cm³
- 力は N
- 圧力は Pa
こうした単位を忘れると、公式が分かっていても点を落とすことがあります。
だから、白紙法では公式と単位をセットで書きます。
V = R × I
V:電圧
R:抵抗
I:電流
単位:V、Ω、A
公式だけではなく、単位まで出せるかを確認します。
6. 実験
理科では実験も重要です。
実験問題では、
- 何を調べる実験なのか
- 何を変えるのか
- 何をそろえるのか
- 結果はどうなるのか
- そこから何が分かるのか
を聞かれます。
だから、実験の白紙法では、次の項目を書きます。
- 目的
- 方法
- 変える条件
- そろえる条件
- 結果
- 分かること
たとえば、光合成の実験なら、
- 目的:光合成でデンプンができるか調べる
- 方法:葉を使う、ヨウ素液で調べる
- 変える条件:光を当てるかどうか
- 結果:光が当たった部分が青紫色になる
- 分かること:光合成でデンプンができる
このように書きます。
最初から全部を文章で書く必要はありません。
項目に分けて、短く書けば十分です。
単元別:理科の白紙法の使い方
植物
植物の単元では、語句と図をセットで書きます。
- 葉
- 茎
- 根
- 葉緑体
- 気孔
- 道管
- 師管
- 光合成
- 蒸散
これらの語句を白紙に書きます。
次に、簡単な図を描きます。
- 葉のどこに気孔があるのか
- 水はどこを通るのか
- 養分はどこを通るのか
- 光合成はどこで行われるのか
こうしたことを、図と矢印で確認します。
植物では、「名前を知っている」だけでは弱いです。
どこで何が行われるかを、白紙に出せるようにします。
電流
電流の単元では、公式と回路図をセットで書きます。
- 電流
- 電圧
- 抵抗
- 直列回路
- 並列回路
- オームの法則
まず、この語句を書きます。
次に、公式を書きます。
V = R × I
そして、単位を書きます。
- 電圧:V
- 抵抗:Ω
- 電流:A
さらに、回路図を簡単に描きます。
- 電流計は直列につなぐ
- 電圧計は並列につなぐ
こうした注意点も白紙に書きます。
電流は、語句暗記だけでは計算問題に対応しにくいです。
公式・単位・回路図をセットにします。
化学変化
化学変化では、物質名と変化の流れを書きます。
- 酸化
- 還元
- 燃焼
- 分解
- 化合
- 質量保存の法則
こうした語句を白紙に出します。
次に、
- 何と何が反応するのか
- 何ができるのか
- 熱は出るのか
- 気体は発生するのか
- 質量はどうなるのか
を矢印で書きます。
鉄 + 硫黄 → 硫化鉄
のように、変化の前後を書きます。
化学変化では、名前だけでなく「反応の前後」を白紙に出すことが大事です。
地震
地震の単元では、語句と図をセットで書きます。
- 震源
- 震央
- 初期微動
- 主要動
- P波
- S波
- 震度
- マグニチュード
これらの語句を書きます。
次に、図を書きます。
- 地下の震源
- 地表の震央
- 波の伝わり方
さらに、P波とS波の違いを書きます。
- P波:速い、初期微動
- S波:遅い、主要動
このように、対応関係を白紙に出します。
地震では、語句の違いがあいまいになりやすいです。
- 震源と震央
- 震度とマグニチュード
- 初期微動と主要動
こうしたペアを比較して書くと覚えやすくなります。
天気
天気の単元では、語句と図、矢印を使います。
- 気圧
- 高気圧
- 低気圧
- 前線
- 寒冷前線
- 温暖前線
- 雲
- 雨
まず、語句を書きます。
次に、空気の動きを矢印で書きます。
低気圧 → 空気が上昇する → 空気が冷える → 雲ができる → 雨が降る
このように流れを書きます。
天気では、言葉だけ覚えても、図や天気図で迷いやすいです。
だから、白紙法では、空気の動きや前線の動きを矢印で出します。
理科の白紙法と学校ワークの組み合わせ方
理科の定期テスト対策では、学校ワークも大事です。
ただし、学校ワークを解いて丸つけするだけでは、覚えたつもりで終わることがあります。
おすすめは、この流れです。
- 教科書やまとめページを見る
- 白紙に語句・図・公式を書く
- 学校ワークを解く
- 間違えた問題を確認する
- その問題に必要だった知識を白紙に書く
たとえば、オームの法則の問題を間違えたなら、答えを写すだけで終わらせません。
白紙に、
- V = R × I
- V、Ω、A
- 何を求める問題か
- どの数字を代入するか
を書きます。
植物の問題を間違えたなら、
- 葉緑体
- 光合成
- デンプン
- ヨウ素液
- 青紫色
のように、関係する語句と実験結果を書きます。
理科は、問題の答えだけを覚えても弱いです。
その問題を解くために必要だった材料を、白紙に出します。
理科の白紙法でやってはいけないこと
1. 語句だけを並べて終わる
理科は語句が多いので、語句だけをたくさん書きたくなります。
でも、語句だけでは図や実験問題に対応しにくいです。
語句を書いたら、
- どこにあるのか
- 何をするのか
- 何と関係するのか
を一言足します。
2. 公式だけを覚える
公式を覚えることは大事です。
でも、公式だけ覚えても、どこで使うかが分からないと解けません。
- 公式
- 意味
- 単位
- 例題の1行目
ここまでセットで白紙に書きます。
3. 実験を丸暗記する
実験は、手順を丸暗記するだけでは弱いです。
- 何を調べるための実験なのか
- 何を変えたのか
- 何をそろえたのか
- 結果から何が分かるのか
ここを確認します。
4. きれいな図を描こうとする
白紙法の図は、きれいである必要はありません。
大事なのは、名前と場所、流れが合っていることです。
簡単な図で構いません。
むしろ、きれいに描くことに時間を使いすぎると、確認の時間が減ります。
5. 書けないことを責める
白紙法では、書けないところが出ます。
でも、それは失敗ではありません。
書けなかったところが、次に覚える場所です。
理科は、語句・図・公式・実験が絡むので、最初から全部書けなくて当然です。
家で理科の白紙法をやるときの声かけ
家で理科の白紙法をやるなら、声かけは短く具体的にします。
- この図だけ3分見よう
- 閉じて、名前を3つ書こう
- 矢印で流れを書こう
- 公式と単位だけ書こう
- 実験の目的と結果を書こう
- 抜けたところを赤で足そう
このくらいで十分です。
逆に、
- 理科をちゃんと覚えなさい
- 大事なところをまとめなさい
- 全部説明しなさい
という指示は、抽象的で手が止まりやすいです。
理科の白紙法では、何を書くかを先に決めます。
- 語句なのか
- 図なのか
- 公式なのか
- 単位なのか
- 実験なのか
ここを決めてから始めます。
まとめ:理科の白紙法は、語句・図・公式・実験をセットで出す勉強
理科の白紙法は、語句をたくさん書くだけの勉強ではありません。
理科で大事なのは、
- 語句
- 図
- 矢印
- 公式
- 単位
- 実験の条件と結果
これらをセットで思い出せるかです。
教科書を読んだだけでは、覚えているかどうかは分かりません。
図を見て分かった気になっても、自分で描けるとは限りません。
公式を見て分かった気になっても、単位や代入で止まることがあります。
実験を読んで分かった気になっても、目的や結果を説明できないことがあります。
だから、白紙法で見ずに出します。
3分見る。
2分書く。
1分確認する。
最初はこの1セットで十分です。
- 図1つ
- 公式1つ
- 実験1つ
- 語句5個
このくらいから始めます。
理科の勉強で止まっている中学生へ
とだ塾では、理科の勉強でも「何を覚えるか」「図と語句をどうつなげるか」「学校ワークにどう使うか」まで一緒に整理します。
神戸市須磨区・板宿駅近くで、理科の勉強法や定期テスト対策に悩んでいる方は、一度ご相談ください。