英語の白紙法|英文法を覚えたつもりで終わらせない方法
英語の勉強でよくあるのが、「分かったつもり」で終わってしまうことです。
授業を聞いたときは分かる。
解説を読めば分かる。
答えを見たら納得できる。
でも、自分で英文を書こうとすると手が止まる。
これは、中学生の英語でかなり多いです。
特に英文法は、「見たら分かる」と「自分で使える」の差が大きい教科です。
たとえば、不定詞を習ったとします。
- to+動詞の原形
- 「〜すること」「〜するために」「〜するための」
- 名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法
授業中は分かった気がします。
でも、テストで並べ替え問題や英作文が出ると、
- どこに to を置くのか
- 動詞は原形でいいのか
- 日本語の「〜するために」はどう表すのか
- 形容詞的用法と副詞的用法は何が違うのか
ここで止まってしまうことがあります。
つまり、英語では「説明を読んで分かる」だけでは足りません。
見ずに、文法の形・意味・例文を出せるか。
ここを確認する必要があります。
そこで使えるのが、白紙法です。
英語の白紙法とは、英文法や単語を見たあとに、何も見ずに白紙へ書き出し、覚えているかどうかを確認する勉強法です。
ただし、英語で白紙法をするときに、いきなり長文をまとめようとする必要はありません。
最初は、
- 文法の形
- 意味
- 例文
- 語順
- 注意点
この5つを小さく確認するだけで十分です。
英語の白紙法は、単語だけでは足りない
英語の暗記というと、単語を覚えることをイメージする人が多いです。
もちろん、単語は大事です。
しかし、中学生の定期テストでは、単語だけ覚えていても点につながらないことがあります。
なぜなら、英語では語順と文法の形が大事だからです。
たとえば、
私はサッカーをすることが好きです。
これを英語にすると、
I like to play soccer.
I like playing soccer.
のようになります。
ここでは、like のあとに to play や playing が来ることを知らないと書けません。
単語だけで考えると、
I / like / play / soccer
までは出るかもしれません。
でも、それを正しい英文に並べるには、文法の形が必要です。
だから、英語の白紙法では、単語だけでなく、文法の形まで書きます。
- どの順番で置くのか
- どの形にするのか
- どんな意味になるのか
- どんな例文で使うのか
ここまで確認します。
英文法は「見たら分かる」だけでは危ない
英文法で一番危ないのは、解説を見て分かった気になることです。
たとえば、現在完了を習ったとします。
have / has + 過去分詞
これを見れば、「ああ、現在完了ね」と分かるかもしれません。
でも、実際に問題になると、
- have と has の使い分け
- 過去分詞の形
- for と since の違い
- ever の位置
- 疑問文の語順
- 否定文の作り方
いろいろなところで止まります。
つまり、文法は名前を知っているだけでは使えません。
- 見ずに形を書けるか
- 意味を言えるか
- 例文を作れるか
- 問題文を見たときに、その文法だと気づけるか
ここまで確認する必要があります。
白紙法は、この「使えるかどうか」を確かめるために使います。
英語の白紙法は「3分見る→2分書く→1分確認」で始める
英語の白紙法も、最初は短くて構いません。
3分見る → 2分書く → 1分確認する
この1セットです。
長時間やる必要はありません。
むしろ、最初から範囲を広げると失敗しやすいです。
1. 3分見る
まず、文法のまとめや教科書の例文を3分だけ見ます。
このとき、範囲は小さくします。
- 不定詞だけ
- 動名詞だけ
- 比較級だけ
- 現在完了だけ
- 受け身だけ
- 関係代名詞だけ
このように、1つの文法に絞ります。
教科書1ページ全部を白紙にまとめようとしなくて大丈夫です。
最初は、文法ルール1つで十分です。
2. 2分書く
次に、教科書やノートを閉じます。
そして、2分で覚えていることを書きます。
このとき、きれいな文章にする必要はありません。
たとえば不定詞なら、
- to+動詞の原形
- 〜すること
- 〜するために
- 〜するための
- I want to play soccer.
- something to drink
このくらいで構いません。
文法の名前、形、意味、例文が少しでも出れば十分です。
白紙法は、提出用のノート作りではありません。
頭の中に何が残っているかを見るための紙です。
3. 1分確認する
最後に、元のページと見比べます。
確認するのは、次のようなことです。
- 形が合っているか
- 意味が抜けていないか
- 例文が書けているか
- 語順が崩れていないか
- よく間違えるポイントが抜けていないか
抜けていたところは赤で足します。
書けなかったところがあっても失敗ではありません。
そこが、まだ覚えきれていない場所です。
英語の白紙法で書くもの
英語の白紙法では、最初から長い説明を書かなくていいです。
まずは、次の5つを確認します。
- 文法の形
- 意味
- 例文
- 語順
- 注意点
1. 文法の形
まずは、文法の形を書きます。
- 不定詞:to+動詞の原形
- 動名詞:動詞ing
- 比較級:比較級+than
- 最上級:the+最上級
- 受け身:be動詞+過去分詞
- 現在完了:have / has+過去分詞
このように、形を見ずに書けるか確認します。
英語が苦手な子は、文法の説明より先に、形があやふやなことが多いです。
まずは、形を出せるようにします。
2. 意味
次に、意味を書きます。
不定詞なら、
- 〜すること
- 〜するために
- 〜するための
比較級なら、
- より〜
- 〜よりも
受け身なら、
- 〜される
現在完了なら、
- ずっと〜している
- 〜したことがある
- ちょうど〜したところだ
このように、文法の形と意味をセットにします。
形だけ覚えても、どこで使うか分からなければ問題で使えません。
3. 例文
次に、短い例文を書きます。
I want to study English.
I like playing tennis.
This book is easier than that one.
English is spoken in many countries.
I have lived in Kobe for three years.
このくらいで十分です。
例文を書くと、文法の形が実際の英文の中でどう使われるかが見えます。
4. 語順
英語で点を落としやすいのが語順です。
日本語の順番で考えると、英語の語順が崩れます。
だから、白紙法では語順も確認します。
たとえば、
I want to play soccer.
なら、
主語 → 動詞 → to+動詞の原形 → 目的語
のように、順番を書きます。
- 比較:A is 比較級 than B.
- 受け身:主語 → be動詞 → 過去分詞 → by 〜
- 現在完了:主語 → have / has → 過去分詞
このように、語順の型を書きます。
英語が苦手な子には、「文法の名前」よりも「どの順番で置くか」の方が大事な場合があります。
5. 注意点
最後に、よく間違えるポイントを書きます。
- to の後ろは動詞の原形
- 比較級には than を使う
- 最上級には the がつくことが多い
- 受け身では be動詞を忘れない
- 現在完了では過去分詞を使う
- 三単現の s を忘れない
こうした注意点を白紙に出します。
長く書く必要はありません。
一言で構いません。
自分がよく間違えるところだけ書けば十分です。
文法別:白紙法の使い方
不定詞
不定詞では、まず形を書きます。
to+動詞の原形
次に意味を書きます。
- 〜すること
- 〜するために
- 〜するための
そして、例文を書きます。
I want to play soccer.
私はサッカーをしたい。
I went to the park to run.
私は走るために公園へ行った。
I have many things to do.
私はするべきことがたくさんある。
不定詞で大事なのは、「to+動詞の原形」の形です。
to の後ろに過去形や三単現の s をつけないように注意します。
白紙法では、
- 形
- 意味3つ
- 例文1つ
- 注意点
を書ければ十分です。
動名詞
動名詞では、まず形を書きます。
動詞ing
次に意味を書きます。
〜すること
例文を書きます。
I like playing tennis.
私はテニスをすることが好きです。
動名詞では、like、enjoy、finish などの後ろに動詞ing が来ることがあります。
白紙法では、
- 動詞ing
- 〜すること
- I like playing 〜.
- enjoy の後ろは ing
のように書きます。
最初から細かい例外を全部覚えようとしなくて構いません。
まずは、形と例文です。
比較
比較では、形を分けて書きます。
- 比較級+than
- the+最上級
例文を書きます。
Ken is taller than Yuki.
ケンはユキより背が高い。
This is the biggest dog in the park.
これは公園で一番大きい犬です。
比較では、than を忘れたり、最上級の the を忘れたりしやすいです。
白紙法では、
- 比較級 than
- the 最上級
- as 〜 as
- more 〜 than
のように、型を出します。
受け身
受け身では、まず形を書きます。
be動詞+過去分詞
意味は、
〜される
例文を書きます。
English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。
This book was written by him.
この本は彼によって書かれました。
受け身で多いミスは、be動詞を忘れることです。
spoken だけを書いても、受け身の文にはなりません。
白紙法では、
- be動詞+過去分詞
- 〜される
- by 〜
- be動詞を忘れない
を書きます。
現在完了
現在完了では、まず形を書きます。
have / has+過去分詞
意味は、主に3つあります。
- 継続:ずっと〜している
- 経験:〜したことがある
- 完了:ちょうど〜したところだ
例文を書きます。
I have lived in Kobe for three years.
私は3年間神戸に住んでいます。
I have visited Kyoto twice.
私は京都を2回訪れたことがあります。
I have just finished my homework.
私はちょうど宿題を終えたところです。
現在完了で多いミスは、過去形と混ざることです。
I have went ではなく、I have gone です。
白紙法では、
- have / has+過去分詞
- for / since
- ever / never
- just / already / yet
- 過去分詞に注意
を書けるようにします。
関係代名詞
関係代名詞では、まず働きを確認します。
名詞を後ろから説明する。
次に、代表的な形を書きます。
- who:人
- which:もの・動物
- that:人・もの
例文を書きます。
I know a boy who can play the piano.
私はピアノを弾ける少年を知っています。
This is a book which I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。
関係代名詞は、いきなり自由に英作文しようとすると難しいです。
最初は、
- 説明される名詞
- 関係代名詞
- 後ろから説明
この3つを書ければ十分です。
英単語の白紙法
英単語でも白紙法は使えます。
ただし、英単語の場合も、日本語訳だけで終わらせない方がいいです。
おすすめは、次の4つを書くことです。
- 英単語
- 日本語の意味
- 品詞
- 短い例文
たとえば、
important
重要な
形容詞
This is an important book.
のように書きます。
単語の意味だけ覚えていても、英文の中で使えないことがあります。
名詞なのか、動詞なのか、形容詞なのかが分からないと、並べ替えや英作文で止まります。
だから、白紙法では品詞も確認します。
ただし、最初から全単語で品詞まで書こうとすると大変です。
まずは、テストに出やすい単語や、何度も間違える単語だけで構いません。
英文読解の白紙法
英文読解でも白紙法は使えます。
ただし、長文を全部書き出す必要はありません。
読む前と読んだ後で、確認するものを絞ります。
たとえば、長文を読んだあとに、
- 誰の話か
- どこで起きた話か
- 何が問題だったか
- 結局どうなったか
- 本文中の重要表現は何か
を白紙に書きます。
最初から全文を要約しようとすると難しいです。
まずは、本文の内容を5つの質問で確認するくらいで十分です。
英文読解の白紙法は、「日本語で内容を説明できるか」の確認にも使えます。
本文を見ていると分かるのに、閉じると何の話だったか言えない。
こういう場合は、まだ読み取った内容が頭に残っていない可能性があります。
英語の白紙法でやってはいけないこと
1. いきなり長文を全部まとめようとする
英語が苦手な子に、いきなり長文を白紙にまとめさせるのは難しいです。
まずは、文法1つ、例文1つで十分です。
長文は、最後に内容確認として使います。
2. 単語だけで終わる
単語を覚えることは大事です。
でも、英語は単語だけでは点につながりません。
語順、文法の形、品詞、例文まで確認する必要があります。
白紙法では、単語だけでなく、使い方まで出せるかを見ます。
3. 日本語訳だけ覚える
日本語訳だけ覚えても、英文を書けるとは限りません。
たとえば、「〜するために」と覚えていても、to+動詞の原形が出てこなければ英文にはできません。
英語では、日本語の意味と英語の形をセットで覚える必要があります。
4. 書けないことを責める
白紙法では、書けないところが出てきます。
でも、それは失敗ではありません。
書けなかったところが、次に覚える場所です。
英語では、語順や形のミスが見つかることに意味があります。
学校ワークと英語の白紙法
英語の定期テスト対策では、学校ワークとの組み合わせが大事です。
おすすめは、この流れです。
- 文法のまとめを見る
- 白紙に形・意味・例文を書く
- 学校ワークを解く
- 間違えた問題の文法を確認する
- もう一度、白紙に同じ文法の形を書く
いきなり学校ワークを解いても、文法の形が入っていなければ手が止まります。
逆に、文法のまとめを読んだだけでは、問題で使えるか分かりません。
だから、
見る。
書く。
解く。
直す。
もう一度書く。
この流れにします。
特に並べ替え問題や英作文で間違えた場合は、答えを写して終わらせない方がいいです。
- なぜその語順になるのか
- どの文法を使っているのか
- 最初に何を置くのか
- 動詞の形は何か
これを白紙に書きます。
英語は、答えを見たら分かる教科です。
だからこそ、答えを見ずに出す時間が必要です。
家で英語の白紙法をやるときの声かけ
家で英語の白紙法をやる場合、最初は時間を区切るのがおすすめです。
- 今から3分だけ文法を見る
- 閉じて、形だけ書こう
- 意味を3つ書こう
- 例文を1つだけ書こう
- 抜けたところを赤で足そう
このくらいで十分です。
逆に、
- ちゃんと英語を覚えなさい
- 文法をまとめなさい
- 大事なところを書きなさい
という声かけは、抽象的すぎて手が止まりやすいです。
英語の白紙法では、何を書くかを具体的にします。
- 形
- 意味
- 例文
- 語順
- 注意点
この5つです。
まとめ:英語の白紙法は、文法の形・意味・例文を出す勉強
英語の白紙法は、単語をたくさん書くだけの勉強ではありません。
大事なのは、文法の形・意味・例文・語順を、見ずに出せるか確認することです。
英語では、
- 見たら分かる
- 解説を読めば分かる
- 答えを見たら納得できる
という状態で止まりやすいです。
でも、定期テストや入試では、自分で思い出して使う必要があります。
だから、白紙法を使って、
- 文法の形を書く
- 意味を書く
- 例文を書く
- 語順を書く
- 注意点を書く
この確認をします。
最初から長文を全部まとめる必要はありません。
- 文法1つ
- 例文1つ
- 単語5個
- 並べ替え問題1問
このくらいからで大丈夫です。
英語が分かったつもりで終わってしまう中学生へ
とだ塾では、英単語を覚えるだけでなく、文法の形や語順まで確認し、学校ワークや定期テストにつなげていきます。
神戸市須磨区・板宿駅近くで、英語の勉強法や定期テスト対策に悩んでいる方は、一度ご相談ください。