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神戸学園都市高校は、伊川谷高校と伊川谷北高校の統合により2025年4月に開校した県立高校です。普通科と文理探究科を設置し、2026年度入試では普通科の第1志望倍率が0.81倍、文理探究科の推薦倍率が1.00倍でした。
神戸市外国語大学、兵庫県立大学、理化学研究所、神戸市西区などと連携する探究授業が特色です。入試の仕組みと実際の学習活動、板宿からの通学条件を整理します。
2026 ADMISSIONS / 入試の基本
普通科は3月の一般選抜、文理探究科は2月の推薦入学で募集します。文理探究科は独立した学科で、神戸高塚高校の「地域創造類型」のような普通科内の特色類型ではありません。
2025年と2026年の倍率|普通科は第1志望者が増えた
| 入試年度 | 普通科・一般選抜 | 文理探究科・推薦 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 0.57倍 | 1.03倍 |
| 2026年度 | 0.81倍 | 1.00倍 |
開校初年度の2025年度は普通科0.57倍だったのが、2026年度は0.81倍になりました。どちらの年も、募集定員280人に対して第1志望者が少ない状況です。文理探究科は40人募集で、2025年度が1.03倍、2026年度は1.00倍でした。
兵庫県公立高校の一般選抜には複数志願制度があります。第1志望者の倍率が1倍未満でも、第2志望として神戸学園都市高校を選ぶ受検生がいるため、「0.81倍なら全員合格」とは限りません。第1志望の加算点や志望順も関係するので、年度ごとの制度を確認しましょう。
推薦入学で文理探究科を受ける場合は、一般選抜の5教科試験とは別の準備が必要になります。学校の公式サイトには推薦用の面接調査票(様式5)が公開されています。志望理由や興味のある学問分野を、自分の経験から説明できるようにしておきたいところです。
普通科の内申点と当日点は何点満点?
普通科の一般選抜では、調査書を250点に換算し、5教科の学力検査500点満点を半分にして250点満点に換算します。合計500点満点で、第1学区の第1志望校判定には25点の加算があります。
| 換算内申(250点) | 当日点(500点) | 当日換算(250点) | 基礎点合計 |
|---|---|---|---|
| 165 | 280 | 140 | 305 |
| 175 | 300 | 150 | 325 |
| 185 | 320 | 160 | 345 |
| 195 | 340 | 170 | 365 |
例えば換算内申175点・当日素点300点なら、判定用の基礎点は325点です。これは計算例であり、神戸学園都市高校の合格最低点や合格者平均点ではありません。自分の通知表の評定と、兵庫県の過去問で取れる点数を一緒に確認しましょう。
兵庫県では主要5教科の評定合計に4、実技4教科の評定合計に7.5を掛けて内申を計算します。9教科すべて3なら150点、すべて4なら200点です。実技教科も大きく影響するため、定期テストと学校での評価を両方大切にしたいところです。
民間の模試では、開成教育グループがVもしのB判定を普通科・文理探究科とも偏差値55としています。しかし普通科と文理探究科は別の入試方式。偏差値だけで志望先を決めず、各選抜で何が問われるのかを確認しましょう。
開成教育グループ・模試別の参考偏差値 / 県教育委員会・一般選抜制度
普通科と文理探究科の違い
| 項目 | 普通科 | 文理探究科 |
|---|---|---|
| 選抜 | 3月の一般選抜 | 2月の推薦入学 |
| 募集人員 | 280人 | 40人 |
| 探究活動 | 総合的な探究の時間 | Knowledge Lab/Active Labなど |
| 学習の特色 | 教科学習と進路に応じた探究 | 大学・研究機関・行政とのフィールドワーク |
普通科でも探究活動があります。2026年9月には、普通科の1年生が神戸県民センターの職員による「兵庫五国から考える神戸の未来」の講演を受けました。兵庫県を構成する5つの地域の自然・歴史・文化を知り、普段暮らしている地域のこれからを考えています。
文理探究科には「Knowledge Lab」「Active LabⅠ」「Active LabⅡ」などの授業があります。研究したい問いを見つけ、資料を調べたり、地域に出かけて関係者から話を聞いたりしながら、自分なりの考えをまとめていきます。
「文理探究」は理科の実験だけをする学科ではありません。農業やまちづくり、国際交流、子育て、歴史なども学習テーマになっています。地域の課題を理解するには、自然科学だけでなく社会や経済の知識も必要になるからです。
学校公式・Knowledge LabとActive LabⅠの授業 / 学校公式・Active LabⅡの授業 / 学校公式・普通科の探究活動
2026年の大学・研究機関連携は具体的に何をした?
| 2026年 | 訪問先 | 学んだこと |
|---|---|---|
| 6月5日 | 神戸市外国語大学 | 探究の問いを立てる方法 |
| 6月19日 | 兵庫県立大学 | 地域観察のまとめ方や研究への助言 |
| 7月15日 | 理化学研究所・神戸キャンパス | 先端的な生命科学研究 |
| 9月 | 神戸市西区役所・太山寺・玉津 | 地域課題の講義と現地調査 |
文理探究科1年生は2026年6月5日、神戸市外国語大学を訪問しました。国際関係学科の教員から研究の問いの作り方や、情報を集めて分析する方法を学んでいます。大学の授業を早く先取りするというより、考え方や調べ方を練習する活動です。
6月19日には兵庫県立大学の神戸商科キャンパスを訪問し、地域を歩いて発見したことをまとめる「学園都市ワンダリング」の資料やラフ画について助言を受けました。7月には理化学研究所の生命機能科学研究センターで先端的な研究に触れています。
2026年3月には流通科学大学との高大連携協定が結ばれました。大学側は、研究テーマの設定、講義・ワークショップ、成果発表への助言などを今後の連携内容に掲げています。大学・研究機関を訪れる機会が、学校での研究と結びついています。
神戸市外国語大学・2026年の高大連携 / 学校公式・兵庫県立大学/理化学研究所への訪問 / 流通科学大学・連携協定
西区の農業・文化・多文化共生も研究テーマ
2026年9月、文理探究科1年生は神戸市西区役所の職員から、地域の課題について話を聞きました。取り上げられたのは規格外野菜の廃棄、太山寺の魅力発信、自治会や民生委員の活動、玉津の交流施設「たまろっと」、外国人住民との多文化共生などです。
さらに太山寺や玉津支所を訪問し、地域の自然や施設の役割を確認しました。太山寺周辺の原生林を見学し、地元で活動する人の話を聞いて、地域の良さと課題を考えています。
例えば規格外野菜の廃棄問題なら、なぜ店頭に並ばない野菜があるのか、その野菜を使いたい人はいるのか、売るためにどんな手間や費用がかかるのかを調べる必要があります。自分の思いつきだけで終わらず、実際に困っている人の話や数字を集めることが探究活動です。
2年生も2026年9月に「兵庫五国からみた兵庫県の特徴」や、保育の現場から考える「親子をとりまく社会課題」を学んでいます。神戸市西区に限らず、兵庫県全体の文化や子育ての問題も扱っています。
大学の進学実績はまだない。これから卒業生が出る学校
神戸学園都市高校は2025年4月開校の新しい学校です。2026年10月現在、新しい学校の第1期生はまだ卒業していません。順調に進級すれば2028年春に初めての卒業を迎えます。
伊川谷高校・伊川谷北高校の卒業生がどの大学へ進んだかは、旧校の情報として参考になります。ただし神戸学園都市高校は学科や教育課程が新しくなっているため、旧校の合格者数をそのまま新しい学校の大学合格実績とすることはできません。
国公立大学を目指す場合は、大学入試で必要になる数学や理科、地歴公民の科目を何年生で履修するのか、文系・理系のコース選択はいつ行うのかを確認しておきましょう。文理探究科の研究活動と、大学入試に向けた教科学習の両立も大切になります。
学校は2026年に複数の大学や研究機関と連携し、研究の進め方を学ぶ機会を設けています。卒業後の進学実績はこれからですが、現在行われている活動は学校公式サイトの報告から確認できます。
資料確認:2026年10月12日。入試倍率は2025・2026年度、学校活動は2026年の公表資料。2026年10月時点では神戸学園都市高校としての卒業実績はありません。受検時には兵庫県教育委員会と学校公式の最新要項を確認してください。