平方根は「二乗するとその数になる数」です。√は計算できない数を放置する記号ではなく、正確な大きさを表す数の書き方です。
先に結論
正の数aの平方根は±√aの二つです。ただし√aという記号そのものは0以上の平方根を表します。√の中は、同じ数の二乗を外へ出して簡単にします。
平方根の意味
9の平方根は3と-3です。どちらも二乗すると9になります。一方、√9=3であり、√9=±3ではありません。「平方根を求める」と「√を計算する」を区別します。
根号を簡単にする
√12=√(4×3)=2√3です。根号の中から、4、9、16、25のような平方数を探します。√18=3√2、√50=5√2です。
乗法・除法
√a×√b=√abを使います。√6×√15=√90=3√10です。答えは根号の中に平方数が残らないところまで簡単にします。
√12÷√3=√4=2です。分母に根号が残る場合は有理化します。
有理化
1/√3は分子と分母に√3を掛け、√3/3にします。値を変えないため、分子だけでなく分母にも同じ数を掛けます。
加法・減法
2√3+5√3=7√3ですが、√2+√3はまとめられません。根号の中が同じものだけが同類項です。√12+√27=2√3+3√3=5√3のように、先に簡単にします。
大小と近似値
2²=4、3²=9なので√7は2と3の間です。平方して近い整数を探すと、根号を小数に直さなくても範囲を判断できます。
よくある間違い
- 9の平方根を3だけとする
- √9を±3とする
- √a+√b=√(a+b)とする
- 根号内の平方数を外へ出し切らない
- 有理化で分子に掛け忘れる
どこまで戻ればよいか
- 正負の数の二乗
- 素因数分解
- 分数の約分
- 同類項
- 平方数の暗記
確認問題
- 16の平方根。
- √72を簡単にする。
- √8+√18を計算する。
- 2/√5を有理化する。
答えを確認する
- ±4
- 6√2
- 5√2
- 2√5/5
次につながる単元
平方根は二次方程式、三平方の定理、座標上の距離で使います。根号の計算を単独で終わらせず、長さを正確に表す数として扱います。
板宿・須磨区で中学数学の勉強を相談したい方へ
とだ塾では、問題数を増やす前に、どの操作で止まったかを確認します。できるところまで課題を下げ、見る場所を絞って練習します。
次に確認する中学数学
平方根は二次方程式にもつながるため、前後の単元と合わせて確認します。
平方根でつまずく子は、まず「何の数を探しているか」を確認する
平方根は、計算の前に意味で止まる子が多い単元です。√の計算だけを練習しても、「2乗するとその数になる数を探している」という見方が抜けると、符号や大小比較で崩れます。
たとえば、36の平方根は6だけではありません。6²も36、(-6)²も36なので、平方根は±6です。一方で、√36と書かれたときは原則として6を表します。この違いを最初に分けておくと、後の計算ミスがかなり減ります。
見る場所を3つに絞る
- 意味:平方根=2乗すると元の数になる数、と言えるか。
- 変形:√12 = 2√3 のように、平方数を外に出せるか。
- 計算:√2 + √8 を、√2 + 2√2 と直してから足せるか。
家庭での確認問題
次の3問だけで、意味・変形・計算のどこで止まっているかが見えます。
- 49の平方根を答えなさい。
- √45を簡単にしなさい。
- √3 + √12 を計算しなさい。
1問目で「7」とだけ答える場合は、計算力よりも平方根の意味を戻します。2問目で止まる場合は、4・9・16・25のような平方数を探す練習へ戻します。3問目で止まる場合は、同類項の考え方とつなげて確認します。