比例・反比例で大切なのは、式だけを暗記することではありません。二つの数量がどう変わるかを、式・表・グラフの三つで同じ関係として見ることです。
先に結論
比例は「xが2倍ならyも2倍」、反比例は「xが2倍ならyは1/2倍」です。比例は y=ax、反比例は y=a/x で表し、aはどちらも変わらない数です。
比例とは何か
1本120円のペンをx本買うと代金y円は y=120x です。xが2倍、3倍になるとyも2倍、3倍になります。この関係を比例といい、a=120を比例定数といいます。
比例では x≠0 のとき y/x=a が一定です。表を見たときは、y÷xがどの組でも同じかを確かめます。
反比例とは何か
面積24cm²の長方形で、横をx cm、縦をy cmとすると xy=24、つまり y=24/x です。xが2倍になるとyは1/2倍になり、積xyは24のままです。
反比例では xy=a が一定です。「差」や「商」ではなく積を見るのが要点です。
表から式を作る
比例の場合
x=2のときy=6なら、a=y/x=3なので y=3x です。
反比例の場合
x=3のときy=8なら、a=xy=24なので y=24/x です。
まず比例か反比例かを決め、比例なら割り算、反比例なら掛け算でaを求めます。
グラフの特徴
- 比例 y=ax:原点を通る直線
- a>0:右上がり、a<0:右下がり
- 反比例 y=a/x:二つに分かれた曲線
- a>0:第1・第3象限、a<0:第2・第4象限
グラフは点を線で結ぶ作業ではありません。各点は「xとyの値の組」を表します。座標(x,y)の順を逆にしないようにします。
文章題の進め方
- 変わる二つの数量をx、yとする
- xが増えたときyがどう変わるか考える
- 比例ならy=ax、反比例ならy=a/xと置く
- 与えられた値からaを求める
- 単位を含めて答える
「時速60kmでx時間進む距離y km」は y=60x。「120kmを時速x kmで進む時間y時間」は y=120/x です。同じ速さの話でも、何を固定するかで関係は変わります。
よくある間違い
- 比例定数をx/yで求める
- y=axのaと切片を混同する
- 比例のグラフが原点を通らない
- 反比例を「xが増えたらyが減る関係」だけで判断する
- 座標を(y,x)の順に書く
「増えたら減る」だけでは反比例とは限りません。xyが一定になるかまで確認します。
どこまで戻ればよいか
- 正負の数を計算できる
- 文字式へ数を代入できる
- 一次方程式を解ける
- 座標を打てる
- 表・式・グラフを往復する
確認問題
- yはxに比例し、x=4のときy=12。yをxの式で表す。
- yはxに反比例し、x=6のときy=5。yをxの式で表す。
- y=-2xでx=-3のときのy。
- y=24/xでy=4のときのx。
答えを確認する
- y=3x
- y=30/x
- 6
- 6
次につながる単元
比例の式とグラフは、中2の一次関数へつながります。一次関数では原点を通らない直線も扱います。比例で式・表・グラフを往復できるようにしておくと理解が安定します。
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