三平方の定理は、直角三角形の三辺を結ぶ関係です。公式を使う前に、直角があるか、斜辺はどれかを必ず確認します。
先に結論
直角をはさむ二辺をa、b、直角の向かいにある最長の辺をcとすると、a²+b²=c²です。斜辺を求めるのか、他の辺を求めるのかで式の形が変わります。
斜辺を見分ける
斜辺は直角の向かい側にあり、三辺の中で最も長い辺です。図の上下や傾きでは決まりません。直角記号から反対側をたどります。
斜辺を求める
直角をはさむ二辺が3と4なら、c²=3²+4²=25よりc=5です。長さなので負の値は取りません。
他の辺を求める
斜辺が13、他の一辺が5なら、x²+5²=13²。x²=144よりx=12です。斜辺の二乗から既知の辺の二乗を引きます。
よく使う比
- 45°・45°・90°:辺の比1:1:√2
- 30°・60°・90°:辺の比1:√3:2
- 整数の組:3・4・5、5・12・13
ただし比を使うときも、どの角の向かいがどの辺かを対応させます。
座標と空間図形
点(1,2)と(4,6)の距離は、横の差3、縦の差4を直角をはさむ辺として√(3²+4²)=5です。直方体の対角線は、底面の対角線を求め、さらに高さと組み合わせて二度使います。
よくある間違い
- 直角三角形でないのに使う
- 斜辺を図の一番上の辺だと思う
- a²+b²=c²のcに短い辺を置く
- 平方根を簡単にしない
- x²=25から長さx=-5も答える
どこまで戻ればよいか
- 正方形と平方
- 平方根
- 直角三角形
- 座標の差
- 空間図形の見取り図
根号の計算で止まる場合は、中3「平方根」へ戻ります。
確認問題
- 直角をはさむ辺が6、8のとき斜辺。
- 斜辺が10、一辺が6のとき他の辺。
- 一辺4cmの正方形の対角線。
- 点(0,0)と点(5,12)の距離。
答えを確認する
- 10
- 8
- 4√2cm
- 13
次につながる単元
三平方の定理は高校の三角比、ベクトル、座標幾何へつながります。公式暗記より、図の中に直角三角形を切り出す力が重要です。
板宿・須磨区で中学数学の勉強を相談したい方へ
とだ塾では、問題数を増やす前に、どの操作で止まったかを確認します。できるところまで課題を下げ、見る場所を絞って練習します。
三平方の定理は、まず直角三角形を見つける
三平方の定理は a² + b² = c² を覚えるだけでは使えません。最初に確認するのは、どこに直角三角形があるか、どの辺が斜辺かです。
見る場所
- 直角がある三角形か。
- 斜辺は直角の向かい側か。
- 求めたい辺が斜辺なのか、直角をはさむ辺なのか。
空間図形では、見えている三角形だけでなく、底面の対角線や立体の対角線を自分で作る必要があります。図に直角三角形を1つずつ取り出すと見やすくなります。