NEW HORIZON 3 Unit 6 “What does it mean to be a global citizen?” は、国をこえた支援や自分にできることを考えながら仮定法を学ぶ単元です。最大のポイントは、文中の過去形が必ずしも「昔」を表していないことです。
教科書本文は全文掲載していません。教科書を手元に、仮定法を見つけたら「現実はどうか」「願いの世界ではどうか」を2段に分けて書いてください。
global citizen は「海外へ行く人」という意味ではない
global citizenship は、国籍とは別に、自分がより広い世界の一員でもあると考え、地域と世界の両方で課題に関わるという考え方です。海外経験や外国語の上手さそのものを指す言葉ではありません。
例えば環境、貧困、災害、平和のように一つの国だけでは完結しない問題があります。そこで「もし自分が別の立場なら」「もっとできることがあれば」と想像する仮定法が、本文のテーマと結びつきます。仮定法は現実逃避ではなく、現実とは違う条件を置いて考えるための言葉として読むと、このUnitの狙いが見えやすくなります。
仮定法は「現実の世界/願いの世界」の2層
例えば I wish I could help more people. は「もっと多くの人を助けられたらなあ」。裏には「現実には十分にはできない」という気持ちがあります。
| 現実 | 願い・仮定 |
|---|---|
| 十分に助けられない | I wish I could help more. |
| 私はその立場ではない | If I were …, I would … |
過去形なのに過去の話ではない
仮定法の過去形は、時間を昔へずらすというより現実から距離を取る働きがあります。「実際とは違うけれど、もし〜なら」という距離です。
I wish … は『今の現実への願い』
- I wish I could … → 〜できたらなあ
- I wish I had … → 〜を持っていたらなあ
wish の後ろだけ見ず、必ず「実際はどうなのか」を反対側に書くと意味が定着します。
If I were …, I would … は仮想シミュレーション
「もし自分が別の立場なら、何をするか」を考える形です。国際協力の題材では、他者の立場を想像して行動を考えるために文法が使われています。
If I were a leader, I would support children.
現実とは違う立場を仮定 → そこで取る行動
本文は『困っている人→願い→自分にできること』で読む
支援の話を読むときは、物資や国名だけを拾うのではなく、誰がどんな状況にいて、どんな願いがあり、それに対して自分たちが何をできるかをつなげます。
関係代名詞が主語を説明する形も確認
このUnitでは、主語そのものが長い説明を持つ文も出ます。関係代名詞を見つけたら、前Unitと同じく「どの名詞を説明しているか」を先に確認し、主語のかたまりを一つとして扱います。
現実と「もしも」を言い分ける
- 「もっと時間があればなあ」を I wish で作る。
- 「もし私があなたなら、その活動に参加するだろう」を If I were … で作る。
- 仮定法の過去形がここで表すのは「過去の時間」か「現実との距離」か。
解答例
- I wish I had more time.
- If I were you, I would join the activity.
- 現実との距離
仮定法は「特殊ルール」から入らない
仮定法を「wereを使う特殊ルール」として覚えるだけでは忘れやすいです。紙を上下に分けて「現実/もしもの世界」を書き、意味の差を見せてから英文を作ります。文法の形は、その意味を表すための後工程です。
参考:東京書籍「令和7年度版 NEW HORIZON English Course 3」年間指導計画。教科書本文は掲載せず、学習上の要点をとだ塾で再構成しています。