would ever を見て、「would の意味? ever の意味? 2語で熟語?」と止まる人は多いと思います。
先に結論を言うと、would ever は一つの熟語ではありません。 ever は基本的に「どの時点でも・一度でも」という語で、would + ever + 動詞 になると、文脈によって「〜することが一度でもあるだろう」「いったい〜するようなことがあるだろうか」のような意味になります。
would ever = 固定熟語ではない
ever:どの時点でも/一度でも
would:この文では、現実から少し距離を置いた仮想的な見方を加える
この記事では、実際の整序問題に出てくる I think it highly unlikely that she would ever betray us. を使って、would ever と think it C that SV の構造を一緒に整理します。
would ever の意味を先に確認
まず ever の中心は「いつか」ではなく、もっと広い 「どの時点でも」「一度でも」 です。Cambridge Dictionary でも基本義は at any time と説明されています。
そのため、助動詞の後ろに置かれた would ever + 動詞 は、前後の文脈に応じて次のように捉えると読みやすくなります。
| 形 | 読み方の目安 |
|---|---|
| would ever do | 〜することが一度でもあるだろう/いったい〜するだろう |
| would ever be | 〜であることが一度でもあるだろう/いったい〜になり得るだろう |
例えば I never thought it would ever be possible. なら、「それが可能になることがあるなんて思ってもみなかった」のような意味になります。
つまり、検索でよく出てくる would ever be も、特別な熟語を覚えるより、ever = 一度でも を軸に前後の文脈へ合わせる方が理解しやすいです。
整序問題で構造を確認する
彼女が我々を裏切ることなど、まずありそうもないと私は思う。
I __ __ __ __ __ __ __ us.
選択肢:would ever / think / that / it / betray / she / highly unlikely
答え
I think it highly unlikely that she would ever betray us.
意味は、「彼女が我々を裏切ることなど、まずありそうもないと私は思う」です。
ポイント1|think it C that SV の形式目的語
この問題の骨格は think it C that SV です。
I / think / it / highly unlikely / that she would ever betray us.
S / V / 形式目的語 / 目的格補語 / 内容を表す that節
it は形式目的語で、内容の中心は後ろの that she would ever betray us です。長い that節を後ろへ回し、先に it + 補語 を置いています。
整序問題では、単語を左から順番に並べるより、まず think + it + C のまとまりを作れるかが重要です。
ポイント2|なぜ It is unlikely that SV ではないのか
「〜することはありそうもない」と見ると、It is unlikely that SV を思い出すかもしれません。ただ、今回の選択肢には be がありません。
be がない → It is unlikely that SV は作れない → think it unlikely that SV を疑う
整序問題では、「知っている構文を当てはめる」だけでなく、選択肢に必要な語がそろっているかを見ることが大切です。
ポイント3|would はここで何をしているのか
she would ever betray us の would を、単純な「〜するだろう」という未来だけで処理すると少し不自然です。
ここでは、「仮にそういうことが起こるとしたら」というように、現実から距離を置いた仮想的な見方が入っています。British Council でも would は imagined / hypothetical な状況を表す用法が説明されています。
学校文法の典型的な if + 仮定法 の形が表面に出ているわけではありません。したがって「would があるから仮定法」と機械的に決めるより、この文では現実性の低い事態を思い描いていると理解する方が安全です。
ポイント4|ever が入ると「一度でも」の範囲が加わる
ever はこの文で「一度でも」「どんな時点でも」に近い働きをします。
she would betray us
彼女が我々を裏切るという事態
she would ever betray us
彼女が我々を裏切ることが一度でもあるという事態
そこへ highly unlikely がかかるので、全体では「そんなことが一度でも起こるとは、まず考えにくい」という意味になります。
並び替えでは、この順番で考える
- 「私は思う」から I think を作る。
- be がないことを確認する。
- think it C that SV を候補にする。
- highly unlikely を C に置く。
- that節を she would ever betray us にする。
- 最後に全文の意味を日本語と照合する。
英語の整序問題は、全部の語を一気に並べるより、まず構文の塊を作る方が安定します。
まとめ
- would ever は固定熟語ではなく、would と ever を別々に考える。
- ever の基本は「どの時点でも・一度でも」。
- would ever be も「〜であることが一度でもあるだろう」のように文脈へ合わせる。
- 今回の文では would が現実から距離を置いた仮想的な見方を加えている。
- 構文は think it C that SV。
- 完成文は I think it highly unlikely that she would ever betray us.
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