中2英語でかなり混同しやすいのが、must not と don’t have to です。
どちらも must や have to の否定に見えるため同じ意味だと思いやすいのですが、意味は大きく違います。
- must not:してはいけない
- don’t have to:する必要はない
たとえば「ここで写真を撮ってはいけない」と「今日は宿題をしなくてもよい」は、まったく違う内容です。前者は禁止、後者は「やってもよいが、やる義務はない」という意味になります。
令和7年度版NEW HORIZONでは、中2 Unit 4周辺で have to / do not have to と must / must not を扱います。ここをセットで整理しておくと、定期テストの並べ替えや英作文でも判断しやすくなります。
NEW HORIZON 2 Unit 4の文法・確認問題はこちら
結論|must notは「禁止」、don’t have toは「不要」
まずは日本語をはっきり分けます。
must not + 動詞の原形 は「〜してはいけない」です。
- You must not run here.
- あなたはここで走ってはいけません。
一方、don’t have to + 動詞の原形 は「〜する必要はない」「〜しなくてもよい」です。
- You don’t have to run today.
- あなたは今日は走る必要はありません。
この2文では、run しないことに対する意味が違います。
must not の文では、run すること自体が禁止されています。
don’t have to の文では、run しても構いません。ただし、run する義務がないというだけです。
つまり、テストで迷ったら「禁止されているのか」「やらなくてもいいだけなのか」を確認すると判断できます。
mustとhave toは似ていても、否定すると同じにならない
肯定文では must と have to はどちらも「〜しなければならない」と訳されることがあります。
- You must study today.
- You have to study today.
中学校ではまず、どちらも「勉強しなければならない」という必要・義務を表す表現として学びます。
ここから否定するときが重要です。
must に not を付けると、
- You must not study here.
- ここで勉強してはいけません。
となり、禁止になります。
一方、have to を否定すると、
- You don’t have to study today.
- 今日は勉強する必要はありません。
となり、必要性がないという意味になります。
「must=have toだから、must not=don’t have to」と機械的に考えるとここで間違えます。
肯定文で意味が近い表現でも、否定文まで同じ意味になるとは限りません。
4つを並べて覚えると混乱しにくい
Unit 4では、次の4つをまとめて比較すると整理しやすくなります。
- have to:〜しなければならない
- don’t have to:〜する必要はない、〜しなくてもよい
- must:〜しなければならない
- must not:〜してはいけない
特に、次の2組を分けて見てください。
義務がある
- You have to wear a uniform.
- You must follow the rule.
義務がない/禁止されている
- You don’t have to come early.
- You must not use your phone here.
「しなくてもよい」と「してはいけない」は日本語でも意味が反対に近いので、日本語を曖昧にしないことが大切です。
don’t have toは「してはいけない」ではない
よくある誤解が、don’t が入っているから「してはいけない」と考えることです。
たとえば、
- You don’t have to bring a lunch.
は「昼食を持ってきてはいけない」ではありません。
正しくは、
「昼食を持ってくる必要はありません」
です。
持ってきてもよい場合がありますが、持ってくることが義務ではない、という意味です。
英作文で「〜しなくてもよい」が出てきたら、don’t have to を候補にします。
- 明日は早く起きなくてもよい。
- You don’t have to get up early tomorrow.
一方、「〜してはいけない」なら must not を考えます。
- この部屋で食べてはいけない。
- You must not eat in this room.
must notの後ろも動詞の原形
must not を使うとき、動詞の形にも注意します。
must は助動詞なので、その後ろには動詞の原形を置きます。
- You must not use this computer.
- He must not enter this room.
主語が he でも、uses や enters にはしません。
誤:He must not enters this room.
正:He must not enter this room.
助動詞の後ろは動詞の原形、というルールは can や will などでも共通します。
don’t have toではhaveが原形になる
次は don’t have to の形です。
- I don’t have to go.
- You don’t have to go.
- We don’t have to go.
主語が he / she の場合は、doesn’t have to になります。
- He doesn’t have to go.
- She doesn’t have to cook today.
ここでよくある間違いが、doesn’t has to とすることです。
誤:He doesn’t has to go.
正:He doesn’t have to go.
Does や doesn’t を使うと、その後ろの一般動詞は原形に戻ります。三単現で does の後ろに s が消える考え方と同じです。
テストでの見分け方
定期テストでは、日本語から英語を選ぶ問題で区別させることがよくあります。
見るポイントは一つです。
「やったらダメ」なのか、「やらなくてもいい」なのか。
「してはいけない」ならmust not
- 廊下を走ってはいけません。
- You must not run in the hallway.
- この箱を開けてはいけません。
- You must not open this box.
禁止・ルール・注意のニュアンスがあります。
「する必要はない」ならdon’t have to
- 明日は学校へ来る必要はありません。
- You don’t have to come to school tomorrow.
- この問題を全部解く必要はありません。
- You don’t have to solve all these problems.
「やってもよいが、必須ではない」という意味です。
よくある間違い3つ
1. 「〜しなくてもよい」をmust notにする
誤:You must not come early.
これでは「早く来てはいけない」という禁止になります。
「早く来る必要はない」なら、
正:You don’t have to come early.
です。
2. 「〜してはいけない」をdon’t have toにする
誤:You don’t have to use your phone here.
これでは「スマホを使う必要はない」という意味です。
「スマホを使ってはいけない」なら、
正:You must not use your phone here.
です。
3. doesn’t has toにする
誤:She doesn’t has to study today.
正:She doesn’t have to study today.
doesn’t の後ろなので have は原形です。
確認問題|must notかdon’t have toか
次の日本語に合う英文を考えてください。
- あなたはここで泳いではいけません。
- あなたは今日、夕食を作る必要はありません。
- 私たちはこの部屋で大声で話してはいけません。
- 彼は明日早く起きる必要はありません。
- 生徒はこのドアを開けてはいけません。
答えの一例です。
- You must not swim here.
- You don’t have to cook dinner today.
- We must not speak loudly in this room.
- He doesn’t have to get up early tomorrow.
- Students must not open this door.
2と4は「不要」、1・3・5は「禁止」です。
間違えた場合は英単語を覚え直す前に、日本語の意味を「禁止」と「必要なし」に分けられているか確認してください。
NEW HORIZON Unit 4で勉強するときの順番
NEW HORIZON中2 Unit 4を勉強するときは、4表現を一気に暗記するより、次の順番で整理すると混乱しにくくなります。
- have to=しなければならない
- don’t have to=する必要はない
- must=しなければならない
- must not=してはいけない
- 最後に4つを混ぜた問題を解く
特に、don’t have to と must not の日本語訳を自分で言えるか確認してください。
教科書のUnit全体を確認したい場合は、NEW HORIZON 2 Unit 4のhave to・must・動名詞まとめへ進んでください。
中2の他のUnitも含めて整理したい場合は、NEW HORIZON中2英語まとめから確認できます。
参考にした公式情報
この記事では、令和7年度用NEW HORIZONの学習内容・構成を確認するため東京書籍の公式資料を参照しています。教科書の本文・紙面は転載せず、英文・確認問題はこの記事用のオリジナルです。
英語が苦手な場合、似た表現を4つまとめて暗記すると余計に混ざることがあります。まず「禁止」「必要なし」の2つだけを確実に分けてから範囲を広げる方が安定します。