to不定詞の名詞的用法と動名詞は、どちらも日本語では「〜すること」と訳せます。そのため、英作文で「勉強すること」「本を読むこと」と言いたいときに、to studyなのかstudyingなのか迷いやすいところです。
結論から言うと、日本語訳だけでは決まりません。文の中でどんな役割をしているか、そして直前の動詞や前置詞が何を要求しているかを見る必要があります。
まず共通点|どちらも名詞のように働ける
たとえば次の二つは、どちらも「英語を学ぶこと」を表せます。
- To learn English is useful.
- Learning English is useful.
どちらも文の主語です。このようにto不定詞と動名詞は、文の中で名詞のように働くことがあります。
ただし、「どこでも自由に交換できる」という意味ではありません。特に動詞の目的語になるときは、前の動詞によって形が決まることが多くなります。
wantの後ろはto do、enjoyの後ろはdoing
中学英語では、まず代表的な組み合わせを押さえるのが実用的です。
- I want to play tennis. = 私はテニスをしたい。
- I hope to see you again. = またあなたに会いたいと思っています。
- I enjoy playing tennis. = 私はテニスをすることを楽しみます。
- I finished doing my homework. = 宿題をすることを終えました。
wantやhopeはto不定詞を取り、enjoyやfinishは動名詞を取ります。
つまり「〜すること」と訳せるから形を選ぶのではなく、前の動詞とセットで覚える方が正確です。
両方使える動詞もある
like、love、start、beginなどは、学習段階ではto doとdoingの両方が使えるものとして扱える場面があります。
- I like to read books.
- I like reading books.
どちらも「本を読むことが好き」という意味になります。実際の英語では文脈によるニュアンス差が出ることもありますが、中学生の段階では、まず「両方可能な動詞もある」と知っておけば十分です。
したがって、to不定詞と動名詞を「未来ならto、不定ならing」のような一つのルールだけで決めるのは危険です。
前置詞の後ろならdoingが基本
見分けやすい重要ルールがあります。前置詞の後ろに動詞を置きたいときは、動名詞にするのが基本です。
- I am good at playing soccer.
- Thank you for helping me.
- She is interested in studying history.
at、for、inは前置詞です。その直後にplay、help、studyをそのまま置くことはできず、playing、helping、studyingの形にします。
このルールはテストでも使いやすく、前置詞を見つけたら動名詞を強く疑えます。
toを見たら全部to不定詞とは限らない
もう一つ注意したいのがtoです。toには不定詞を作るtoだけでなく、前置詞のtoもあります。
中学段階ではまず「to+動詞の原形」ならto不定詞、と認識して問題ありません。一方、高校英語まで進むとlook forward to doingのように、toの後ろが動名詞になる表現も出てきます。
つまり大切なのは、記号のようにtoだけを見るのではなく、そのtoが何をしているかを見ることです。
迷ったときの判定手順
英作文や並べ替えでは次の順に確認すると安定します。
- 直前に前置詞があるか確認する
- 前置詞ならdoingを考える
- 動詞の目的語なら、その動詞がto do型かdoing型か確認する
- 主語などで両方使えそうなら、習っている基本構文を優先する
特にenjoy doing、finish doing、want to doは頻出なので、例文ごと覚えると処理が速くなります。
動名詞そのものと現在進行形のingの違いは動名詞と現在進行形のingの違いで整理しています。中2全体の流れはNEW HORIZON中2の記事一覧も参照してください。
確認問題
次の( )内を適切な形にしてください。
- I want ( play ) basketball.
- I enjoy ( read ) books.
- Thank you for ( help ) me.
- She finished ( do ) her homework.
- To ( learn ) English is important.
答えは、
- to play
- reading
- helping
- doing
- learn
です。
5番はto不定詞なので、toの直後は動詞の原形になります。
まとめ
to不定詞と動名詞は、どちらも「〜すること」と訳せるため、日本語だけで区別しようとすると迷います。
- want・hopeなどの後ろ → to do
- enjoy・finishなどの後ろ → doing
- 前置詞の後ろ → doing
- likeなど、両方使える動詞もある
という順で整理してください。文法は訳語を一対一で暗記するより、前後の語とのつながりを見る方が再現性があります。
この記事は東京書籍の現行NEW HORIZON関連資料と文部科学省の学習指導要領を確認し、例文・確認問題は独自に作成しています。