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舞子高校は普通科と環境防災科を持つ県立高校です。さらに普通科には、特色選抜で入学する「先進理工類型」があります。2026年度は普通科一般選抜1.13倍、先進理工類型1.00倍、環境防災科推薦1.20倍。それぞれ入試の仕組みも、入学後の学びも異なります。
普通科で大学進学を目指したい生徒、理工系の研究に触れたい生徒、防災や地域活動を専門的に学びたい生徒では、選び方が変わる学校です。
2026 ADMISSIONS / まず見る入試数字
募集人数の合計は240人。普通科200人のうち10人を先進理工類型の特色選抜で募集し、残る190人が一般選抜の対象となります。環境防災科は独立した専門学科で40人を推薦入学によって募集します。
2026年度募集枠・倍率:進研ゼミ高校入試情報(育伸社データ) / 兵庫県教育委員会・2026年度公立高校選抜。倍率は各選抜の志願倍率。
普通科・先進理工類型・環境防災科は、何が違う?
| 区分 | 選抜方法 | 3年間の学び |
|---|---|---|
| 普通科 | 3月の一般選抜 | 2年次から文系・理系。少人数授業、進路別の選択科目 |
| 先進理工類型 | 2月の特色選抜(普通科の10人枠) | 普通科の教育課程+アドバンストスタディズⅠ~Ⅲ |
| 環境防災科 | 2月の推薦入学(40人) | 防災・減災の専門科目、校外実習、地域・国内外との交流 |
ここで重要なのは、先進理工類型は独立した学科ではないということです。普通科に属する生徒が、学校設定科目「アドバンストスタディズ」を追加で履修する仕組みです。1年次のアドバンストスタディズⅠは必修ですが、普通科の教育課程が基本なので、入学後に文系進路へ変更することもできます。
一方、環境防災科は専門学科として、自然環境だけでなく社会環境と災害の関係を学びます。地震や台風の仕組みを知るだけでなく、同じ規模の災害でも、社会の防災力や支援体制によって被害が変わることまで学習します。
舞子高校公式・普通科/先進理工類型の教育課程 / 学校公式・環境防災科の設置背景と教育理念
普通科の一般選抜|内申と当日点の計算方法
普通科の一般選抜では、兵庫県の共通制度により換算内申250点、学力検査の換算点250点を合計して考えます。英数国理社の5教科は各100点・計500点の素点を半分にして判定に使用します。第1学区で第1志望の学校を判定する場合は25点の加算があります。
| 換算内申 | 当日素点 | 当日換算 | 基礎点 |
|---|---|---|---|
| 160 / 250 | 300 / 500 | 150 / 250 | 310 / 500 |
| 175 / 250 | 300 / 500 | 150 / 250 | 325 / 500 |
| 175 / 250 | 340 / 500 | 170 / 250 | 345 / 500 |
| 190 / 250 | 340 / 500 | 170 / 250 | 360 / 500 |
例えば換算内申175点・当日素点300点なら、加算前の基礎点は325点になります。ただし、この表は換算の仕方を示した算式の例であり、舞子高校の合格最低点や合格者平均ではありません。校内の募集単位ごとの合格者得点分布が公開されていない以上、特定の数字で合否を保証することはできません。
換算内申は主要5教科の評定合計×4、実技4教科の評定合計×7.5で算出します。9教科すべて4なら200点。受験勉強では、主要教科の学力検査対策と、実技教科を含めた評定管理の両方が必要になります。
民間サイトの偏差値も学校の公式合格基準ではありません。進研ゼミの模試では普通科のB判定目安が偏差値45~49と掲載されている一方、別の模試では違う数値になります。同じ模試の判定を使って比較し、内申と過去問の得点で確認しておきたいところです。
兵庫県教育委員会・公立高校入学者選抜 / 進研ゼミ・舞子高校の偏差値・入試情報。上記の得点例は指導用の計算例で、公式合格ラインではありません。
2月選抜|先進理工類型と環境防災科では準備が異なる
| 区分 | 2026年度募集枠 | 2026年度の入試方式 |
|---|---|---|
| 先進理工類型 | 普通科200人中10人 | 特色選抜。調査書、小論文(作文)、面接 |
| 環境防災科 | 40人 | 推薦入学。調査書、小論文(作文)、面接 |
どちらも調査書の成績だけでは決まりません。小論文では問われた内容を読み、根拠と自分の意見を区別して伝えることが必要です。ただし、両者で学びたい内容が違うので、志望理由まで同じテンプレートで用意することはできません。
先進理工類型なら、科学・工学のどんな現象に関心があるのか、なぜ大学や研究機関での研修を受けたいのかを考えておきたいところです。環境防災科なら、災害への備え・被災者支援・地域の防災に関心を持つ理由と、調べてみたい課題を話せるようにします。
地震の発生メカニズムを覚えるだけでは防災科の志望動機として十分とは言えません。
2026年度の先進理工類型は10人枠に10人が志願し倍率1.00倍、環境防災科は40人枠に48人が志願し1.20倍でした。どちらも通常の普通科一般選抜の受験点数から合格水準を類推しない方がよいでしょう。正式な検査時間・内容・配点は受検年度の学校別募集要項で確認してください。
学校公式リーフレット・両選抜の募集枠と選抜方法(前年度参考) / 舞子高校公式・令和8年度学校案内 / 2026年度募集枠・倍率。2027年度以降に同じ検査方式が適用されるとは限りません。
普通科の先進理工類型は、研究室で体験し、発表する
先進理工類型は「理科や数学の授業が多いコース」という説明だけでは分かりません。普通科の科目に加えて、アドバンストスタディズⅠ・Ⅱ・Ⅲの授業を年間約35時間実施します。大学・研究機関や企業で実験・演習を体験し、その仕組みを理解してレポートや研究発表につなげます。
| 学年 | 学ぶ内容 |
|---|---|
| 1年次・ASⅠ | 大学・企業の研究施設を訪問し、実験や技術を体験する |
| 2年次・ASⅡ | 講義と実験の理論を整理し、事後学習と発表準備を進める |
| 3年次・ASⅢ | グループの研究課題を発表し、論理的な説明力を磨く |
2026年5月には大阪工業大学梅田キャンパスで、サーボモータの制御や、生活を支援するロボットの仕組みを学びました。ロボットは「動けば完成」ではなく、人が安心して利用できることや障害物を避ける安全性も必要になります。工学の研究を、身の回りの生活に結びつける授業でした。
別の研修ではトヨタ神戸自動車大学校で、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車を実際に比較しました。カーボンニュートラルをテーマに、エンジンや駆動装置を見て、加速や音の違いも体験しました。授業で理解した理科が社会でどう使われるかを見る機会になっています。
大学・企業の研究機関へ行く機会が、学校設定科目として3年間に組み込まれている点が、普通科一般と先進理工類型の具体的な違い。理系に関心はあるが研究経験がない中学生でも、実験やものづくりを学びたい動機があるなら検討する価値があります。
学校公式・先進理工類型とアドバンストスタディズ / 2026年・大阪工業大学のロボット研修 / 2026年・トヨタ神戸自動車大学校での研修
環境防災科|2002年に始まった、防災教育の専門学科
舞子高校の環境防災科は2002年に設置されました。阪神・淡路大震災の教訓を、神戸から発信するために生まれた全国初の防災専門学科です。自然現象の仕組みだけでなく、災害が社会や暮らしに与える影響、情報・避難・地域の支援体制を考えます。
- 自然環境と防災:地震・台風・地形など、自然現象の仕組みを考える
- 社会環境と防災:住宅、人口、行政、地域のつながりが被害にどう関係するか
- 災害と人間:命を守る行動、被災した人への支援、災害を経験した人の証言
- 環境と科学:地球環境やエネルギーと暮らしを結びつける
特徴的なのは、調べた知識をほかの人に伝える活動が多い点です。2026年2月には明石市で「防災運動会」を実施し、生徒が防災クイズや段ボールキャタピラーレース、垂直避難レースなどを企画しました。
公衆電話の緊急通報や災害用伝言ダイヤル171を体験するコーナーもあり、子どもや保護者が楽しみながら備えを学べる機会をつくりました。
さらに、芦屋特別支援学校との共同学習では、新聞紙スリッパや非常用持ち出し袋を題材に、異なる学年・背景の生徒へ防災を伝えています。災害に強い地域をつくるには、知識だけでなく相手に伝わる説明と協力が必要だということが、活動に表れています。
2026年9月には神戸常盤大学と高大連携協定を締結。環境防災科の学びや保育園との連携事業を、大学の知見とつなげることが予定されています。防災と保育・福祉・看護は別分野ではなく、災害時に誰をどう支援するかという点でつながっています。
舞子高校公式・環境防災科の沿革と専門科目 / 日本公衆電話会・2026年2月8日の防災運動会 / 学校公式・2026年9月の神戸常盤大学との高大連携協定
環境防災科の進路は、消防・警察だけではない
環境防災科からは、看護・救急救命、福祉、土木・建築、社会政策や教育など、多くの専門分野を選べます。防災の専門家だけを目指す学科ではなく、災害時にも人と地域を支える仕事に向かうことができます。
学校公式の2026年春・50回生の実際の進路を見ると、環境防災科39人のうち四年制大学へ29人、就職へ8人、専門学校へ2人進みました。大学進学が多数ですが、就職への道も普通科より具体的な選択肢として存在しています。
学校全体の公務員合格者数には自衛隊・警察・消防などが含まれるが、その合格件数が全員環境防災科の卒業生という意味ではありません。
2026年春の進路:四年制大学184人、就職9人
| 2026年春の進路 | 学校全体 | 普通科 | 環境防災科 |
|---|---|---|---|
| 卒業生数 | 226人 | 187人 | 39人 |
| 四年制大学 | 184人 | 155人 | 29人 |
| 短期大学 | 2人 | 2人 | 0人 |
| 専門学校等 | 20人 | 18人 | 2人 |
| 就職 | 9人 | 1人 | 8人 |
| 進学準備 | 11人 | 11人 | 0人 |
この数字は学校公式の「実人数による集計」。大学に複数学部合格した生徒も、進学先としては1人と数えられています。普通科と環境防災科では進路の構成が違うので、学校全体の大学進学率だけから環境防災科の進路を判断するのは適切ではありません。
大学合格件数と、実際の進学人数を分ける
| 2026年春・大学合格件数 | 学校公式の延べ合格数 |
|---|---|
| 国立四年制大学 | 1件(愛媛大学) |
| 公立四年制大学 | 4件(兵庫県立大・神戸市外大・奈良県立大・東北農林専門職大) |
| 私立四年制大学 | 400件 |
| 関西学院大学 | 22件 |
| 関西大学 | 13件 |
| 同志社大学 | 13件 |
| 立命館大学 | 4件 |
| 甲南大学 | 43件 |
| 神戸学院大学 | 79件 |
学校公式の資料では、国立大学1件、公立大学4件が掲載されています。公立大学4件には東北農林専門職大学を含みます。このため、一部の民間サイトでは国公立大学4人と掲載されることがあるが、学校公式の内訳と集計定義をそろえずに数値だけ比較しない方がよいでしょう。
私立大学の延べ合格400件も、400人が大学へ進んだという意味ではありません。実際に四年制大学へ進学したのは184人。合格件数と実進学者数を分けることで、学校の進路の姿が正確に見えてきます。
板宿から通学するなら、学園都市駅・舞子駅からのバスも比較
学校の所在地は神戸市垂水区学が丘3丁目2番。公式のアクセス案内では、地下鉄学園都市駅から53系統バスで約10分、JR舞子駅・山陽舞子公園駅からは約20分で「多聞東小学校前」に到着し、そこから徒歩約5分となります。
板宿からは地下鉄で学園都市方面へ向かいバスに接続する方法、山陽電鉄・JR方面から舞子駅に向かってバスに乗る方法などがあります。通学時間は鉄道の乗車時間よりも、バスの待ち時間と学校までの徒歩に左右されることがあります。
53系統以外にも「舞子高校前」を通る系統があるが、同じ番号でも経路が異なる場合があります。朝の登校時刻と部活動後の帰宅時刻を想定して確認しておきたいところです。
調査日:2026年10月11日。入試は2026年度、大学進路は2026年春卒業の50回生。推薦・特色の検査内容は前年度公開資料も参照するため、2027年度以降の実施要項の最新情報を必ず確認する。