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星陵高校は2026年度、普通科一般選抜が1.31倍、生命科学類型の特色選抜が1.05倍でした。専門的な探究を行う類型の方が数字の上では低倍率という、少し意外な結果です。
生命科学類型では神戸大学の研究室訪問や独自の実験を行う一方、普通クラスでも地域の行政・企業と連携する探究が広がっています。入試の数字だけでなく、3年間でどのような学びができるかにも注目したいところです。
偏差値の参考:55〜59
普通科。2026年度・進研ゼミ合格可能性判定模試のB判定値です。出典
2026 ADMISSIONS / 入試結果
普通科一般選抜の倍率は2025年度1.22倍から2026年度1.31倍へ上昇。一方、生命科学類型の特色選抜は2026年度に1.05倍でした。志望者数と募集枠の比からすると、生命科学類型は大きな競争倍率にはなっていません。
ただし特色選抜は一般選抜と別の日程・選考方法で行われます。1.05倍を『普通科より簡単』という意味に置き換えるべきではありません。志望理由書や学校指定の検査に取り組むことに加え、生命科学類型の授業で何を学びたいかを具体的に考えておきたい。
出典:進研ゼミ・年度別倍率 / 兵庫県教育委員会・2026年度公立入試。一般倍率は一般選抜募集枠を分母にした第1志望倍率。
普通科の内申・当日点はどう目標を立てるか
星陵高校のように一般選抜の志願者が定員を上回る学校では、調査書と入試当日点の両方を積み上げたい。例えば換算内申225点、当日380点なら基礎点は415点。第1学区の第1志望校判定では25点が加算されます。この数値は受験準備に使う計算例であり、学校の合格最低点でも合格可能性の推定値でもない。
5教科380点なら平均76点。英数国理社のどこか一つで大きく崩れると、他教科で挽回する負担が増す。日頃の勉強では、教科書の基本から標準問題までを着実に解けること、時間制限のある過去問で取りこぼしを点検することを優先したい。
一般選抜の換算内申は主要5教科の評定合計に4、実技4教科の評定合計に7.5を掛けた250点満点。実技教科も高く評価されるので、5教科の勉強だけに時間を使うと内申点の土台が弱くなる。
出典:兵庫県教育委員会・選抜制度。225点・380点は学校公式の得点基準ではありません。
生命科学類型は、生命科学だけを学ぶコースではない
星陵高校の生命科学類型は2004年に設置された普通科の特色類型です。理数の学びと研究活動を軸にしながら、生活・スポーツ・医療・芸術といった分野も研究対象としています。『生物学や医療系に進学する生徒しか入れない』という学科ではありません。
1年次は理数探究基礎で研究の入り口を学び、2年次の理数探究で課題を深め、3年次は研究をまとめる。2025年には2年生が3年生に研究途中の成果を説明し、論文を仕上げた先輩から助言をもらう『コラボ発表会』も実施されました。研究を一年限りの課題で終わらせず、学年を超えて改善する仕組みがあります。
2026年7月には生命科学類型の2年生が神戸大学の工学研究科・農学研究科を訪問。電気電子工学の研究室では自分たちの探究内容について研究者や大学院生から直接助言を受け、農学研究科では応用生命化学・応用植物学・食料環境経済学の研究室を見学した。
味覚、音の逆再生、ストレッチ。実際の研究テーマ
生命科学類型が外部発表したテーマの例
- 苦い飲み物を飲みやすくするための味覚研究(2026年)
- 音の逆再生で何が変わるのかを考える探究(2026年)
- 外来植物を有効利用する研究(2025年)
- 動的・静的ストレッチが運動パフォーマンスに与える効果(2025年)
- ゴキブリを対象にした研究(2025年、外部発表で受賞)
研究テーマを並べると、生物・化学以外にも物理や運動科学、身近な生活の困りごとが含まれている。味覚の研究なら『苦さ』をどう評価するか、音の研究なら逆再生の前後で何を変数として比べるか。身近な疑問から測定方法を決め、研究として説明する過程が重要になります。
2026年の日経STEAMシンポジウムには生命科学類型2年生の2グループが参加した。大人の研究者に指導を受けるだけでなく、他校生徒や来場者からの質問に答え、研究を他人に伝える機会が用意されています。
普通科にも、学校外の人と研究を進める授業がある
2026年7月15日には、全校の学びをつなぐ『星陵探究Day』が開催されました。3年生は探究活動の最終発表を行い、神戸経済同友会の経営者10人から講評を受けた。普通クラスの1・2年生も、社会課題や地域課題について研究計画を持ち寄り、外部の大人から助言を受けている。
例えば1年生の『社会課題プロジェクト』では、神戸市の選挙管理委員会、公園部局、垂水区の担当者、地元企業が参加。生徒は課題について1分で仮説を説明し、相手から指摘を受け、夏休みの現場調査に向けて計画を見直した。学校の中だけで完結しない取り組みだ。
その後のフィールドスタディでは、神戸西バイパスの建設現場や垂水区選挙管理委員会を訪問。工事工程や模擬投開票などを体験し、机上で考えた『問い』を実社会の場へ持ち込んだ。『普通科だから探究は少ない』という見方は星陵高校には当てはまらない。
出典:星陵高校・2026年度 星陵探究Dayと校外フィールドスタディ
2026年春、国公立大学に120人合格
| 大学 | 2026年春の合格者 |
|---|---|
| 京都大学 | 1人 |
| 大阪大学 | 2人 |
| 神戸大学 | 12人 |
| 大阪公立大学 | 9人 |
| 兵庫県立大学 | 30人 |
| 岡山大学 | 6人 |
| 神戸市外国語大学 | 5人 |
学校公式の78回生入試結果では、国公立大学の合格者数が計120人。神戸大学12人、兵庫県立大学30人、大阪公立大学9人など、神戸・兵庫周辺を中心に進学先を考える生徒にとって参考になる実績があります。
私立大学は関西学院大学131件、関西大学64件、同志社大学16件、立命館大学26件、甲南大学81件、近畿大学80件などの合格実績があります。ただしこれらは複数大学・複数学部への重複合格を含み得るため、大学別の合格件数をそのまま進学者の人数としては扱わない。
上の大学別の数字は合格実績であり、実際に各大学へ進学した人数とは異なります。78回生は普通クラス6クラス、生命科学類型1クラス。学校全体の合格実績だけから、それぞれのクラスの進学率を計算することはできません。
『三兎』の学校生活を、実際の活動で見る
星陵高校は学習、部活動、学校行事をいずれも重んじる学校として知られる。2026年5月の星陵祭では、1年生が合唱、2年生がアトラクション形式の模擬店、3年生が調理模擬店を担当し、生徒会を中心に運営されました。
学校の雰囲気はパンフレットの抽象的な校風紹介だけでは見えにくい。生徒がどんな行事を自分たちで企画しているか、部活動の活動量はどの程度かを確かめると、勉強との両立を想像しやすくなる。
調査:2026年10月11日。入試倍率は2026年度、大学合格は2026年春。学習目標の例は学校の公式基準ではなく、入試結果による合否保証も意味しない。