集合の問題:3つとも持っている人数の最小値
R大学の学生100人について、 パソコンを持っている人が75人、携帯電話を持っている人が80人、自家用車を持っている人が60人である。
3つとも持っている人数を M人 とするとき、Mの最小値を求める。
考え方
ベン図で、次のように人数を置く。
- x:パソコンと携帯だけを持っている人
- y:携帯と車だけを持っている人
- z:車とパソコンだけを持っている人
- M:3つとも持っている人
このとき、少なくとも
が成り立つ。 なぜなら、x, y, z, M はすべて別々の場所にいる人たちで、全体100人の中に入っているからである。
各集合から不等式を作る
パソコンを持っている人は75人なので、
携帯電話を持っている人は80人なので、
自家用車を持っている人は60人なので、
ここで、「だけ」の人数は0人以上なので、
x + y + M ≦ 80
y + z + M ≦ 60
ではなく、今回は逆に、全体100人から考えていく方が見やすい。
2つ以上持っている人に注目する
パソコンと携帯を持っている人の最小値は、
よって、
同じように、
車とパソコン:60 + 75 – 100 = 35
したがって、
y + M ≧ 40
z + M ≧ 35
3つの不等式を足す
3つを足すと、
一方で、最初に確認したように、
ここで、上の式から下の式を比べる。
x + y + z + M ≦ 100
同じ x + y + z が入っているので、差を見ると、
よって、
したがって、3つとも持っている人数の最小値は
なぜこの解き方が大事か
この問題では、AかつB、BかつC、CかつA の最小値をそれぞれ求めるだけでは足りない。
なぜなら、3つとも持っている人 M は、それぞれの共通部分に重なって入ってしまうからである。
そこで、x, y, z, M とベン図の場所ごとに分けて、
という全体の制限に持ち込むのがポイントである。
おまけ:別解
(1)より、パソコンと携帯の両方を持っている人は最低55人いる。
一方、自家用車を持っていない人は、
である。
つまり、パソコンと携帯の両方を持っている55人のうち、車を持っていない側に逃がせるのは最大40人まで。
したがって、残りの
は、必ず車も持っている。
よって、この考え方でも
となる。